長こへです。
エロイです。
縛られているのは長次です。
こへが小悪魔風です。(自分基準)


大丈夫な方はスクロールで!
























深夜の長屋はとても静かだった。
隣には難しそうな顔をしたまま睡眠を貪る相棒がいる。安眠と呼ぶには少々難ありな表情だけれど、全く寝付けそうもない小平太に比べたらそれは断然に良い。
そうして伏せられたままの瞼が恨めしくて、鳩尾に一発食らわそうと勢い良く手を振り上げてみたものの、これで起こしたら後々面倒になるので寸での所で思い留まった。その後の報復を考えれば当然だ。

羨ましいものだ、人の気も知らないで。

小平太の夜は今日も長かった。





翌日はむかつくくらいの晴天だった。

「………寝不足で死ぬって、あるのかな」

朝の食堂は色とりどりの装束を纏う群衆で溢れていて、思わず呟いてしまった小平太の言葉は誰にも届いてなかったらしい。小平太の目前には談笑する同級生、横には黙々と朝食を食らう長次が居るだけだった。
寝不足で死ぬなんて、そんな事あるとは思っていない。実際、鬼の会計委員長は連日寝不足らしく目の下に酷い隈を作っていた。それでも、突然馬鹿になったように眠ってしまったり、うっかり倒れてしまう事があっても死にはしない。そんなものはわかっている。

眠れなくなってどのくらい経つのか。
あまり意識していなかったけれど、此処三日ほどは特に酷かった。演習続きで体は疲れているはずなのに、布団に就いても一向に睡魔が襲ってこない。夜中になればなるほど目は冴えてしまい、意識を手放すのはほぼ明け方だった。
貫徹してるわけではないので、文次郎のように酷い隈が出来たり、なんてことはない。元々が出来にくい体質なのか、井戸で汲んだ桶の内側に居る自分は平素となんら変わりがなかった。
連日、馬鹿みたいに暗い天井だけを眺めていたら、いらない事まで考えてしまう。


ひぃ、ふぅ、みぃ。
指折り数えて思うのは長次の事ばかり。忍びを目指しているのにこの体たらくはどうなんだ。色にすっかり溺れてしまっていて自分でも間違っていると思うのに年相応の欲求には全く勝てそうもなかった。
折った指は両の手合わせて八本。八日分だった。

九日前は長次の布団で一緒に寝たんだ。

寝た、の意味合いは添い寝や寝付くまでの雑談なんかじゃなく、所謂、恋人同士の営みというやつだ。口を吸いあって、生まれたままの姿で互いに性を吐き出した。終われば吐き出したものの気持ち悪さなんて忘れて、処理する事もせず、ずっと抱き合って朝まで過ごした。すごく甘い時間だったけれど、そこに生産性は伴わない。
それでもあの時間は至福の一時だった。

そうして折った分の指を見て小平太はもう一つの事実に気がついた。
もう一週間以上、長次としていないという事だ。
日中が忙しすぎたせいか、はたまた寝不足でいつも以上にまわらない頭のせいか。小平太自身も全く気がついていなかったが、健全な青少年としてはあるまじき長さで肌を合わせていない。しかも相手は四六時中隣に居る。今だって隣の席で涼しい顔をして箸を動かしているのに。

まさか長次不足で、寝れなかったとか?

気がついてしまえば体は正直だった。
健全な朝の食堂なのに、うっかり反応し始めたそれにぎょっとする。頭の方はどんどん冷えていくのに、反比例して熱の篭っていく下半身。
悟られては拙いと大急ぎで朝食を掻き込んで、朝から厠のお世話になった。

…なにしてるんだ、私は。





よろしくない現状の原因は良くわかった。けれど現状打破のために何をしてよいのかは全くわからない。八方塞だ。
厳しかった演習や任務も一区切り、今日は簡単な実習で明日は座学だった。苦悩の八日間から一変して、じっくり長次を拝むことの出来た本日は、出来うる限りで目で追っていたけれど、相変わらず表情を崩すこともなかった。
これほどに想い焦がれて欲しているのは自分だけなのか。長次の中では欠片も疚しい気持ちが湧かないのか。
淡白だと想っていた彼は想像以上にそっち方向の興味は薄いのかもしれない。けれど、この歳でそれってどうなんだ?枯れてるわけでもあるまいし、忍云々や顔の老け具合は置いとくにしても、健全な十五歳男子として問題あるだろ。
淡々と実習内容をこなす長次が憎くて堪らなかった。

その鉄壁の理性、絶対崩してやるっ!





そうして小平太が用意したものは一本の縄だ。
十六尺ほどの長さがあるそれは用具倉庫から拝借してきた物で、当然留三郎の許可など得てはいないが、後で戻しておけば大丈夫だろう。突然部屋に入られて見つかっても拙いので、それはひとまず押入れへと押し込んだ。

連日通りならこの時間の小平太は深夜の鍛錬中だ。しかし戻ってきて長次が寝入ってしまってたら用意したブツも全く意味がない物へと変貌してしまう。
寝不足だろうが熱があろうが、出来るだけ体は動かしていたい。元来、じっとしているのが苦手な性分だ。小平太は外に飛び出したい気持ちを必死に抑えて固い床に身を預けた。

そして待つこと、半刻。
障子の外に見知った気配を感じて、文字通り小平太は飛び起きた。
じぃっと障子を凝視していれば、たいした音も立てずにそれは開き、外の景色を僅かに覗かせている。景色の手前に居るのは長次だった。
どうやら風呂上りらしい。身に纏っているものは小平太のそれと違って作りの簡単な寝間着だ。これは好都合、と小平太の口角は上がる。長次は肩にかけていた手拭いを手に取るとまだ雫を垂らす頭へと被せた。

「…鍛錬は?」
「今日は行かないよ」
「珍しいな」

そう呟く表情はやっぱり仮面のようで、腹の奥が黒く塗りつぶされる気がした。
濡れ髪から零れる雫が首を伝っていて、今すぐにでも長次に飛びつきたい。小平太はそんなことを思っているのに、肝心の長次といえば一定距離を取ったところで本に手をかけていた。読書の時間か。
やはり触れたいと思うのは自分だけのようで、もし夜に長次を待って彼から手を差し出してきてくれたら、用意した縄は使わないで置こうと思っていた。けれど、それはやはり出来そうもない。

「なぁ、長次」

普段と変わらない声色を装って距離を詰める。
そうやって呼べばこちらに視線を流すのを小平太は知っていた。

「ちょっと練習したいことがあって、長次に手伝ってほしいんだ」
「…練習?」

不審に思ってるのか、長次は眉を顰めている。
此処で引いたら負けだと、無邪気な笑顔を装って大きく頷いた。長次がこれに弱いのも知っている。駄目押しに、どうしても長次がいい、と小首を傾げてみれば、墜落するまであっという間だった。
長次は、わかったと一言だけ吐いて、本を所定の位置に戻してくれた。





そんな経緯を辿って、小平太と長次は今、向かい合って一つの布団の上に居る。
小平太の傍らには長くて見るからに丈夫そうな縄が一本。最初にそれを引っ張り出したときは長次は苦虫を潰したような顔をしていたけれど、縛り方を仙蔵に習ったから試したい、といえば少々時間を置いてからだったが承諾してくれた。
そんなわけで現在、小平太は長次を縛り上げている。
実際縛り方など習っていない。昔なんとなく借りた拷問系だか春画本だったか、なんとなくこんな縛り方だったような、というものを長次の体に仕掛けていく。
首から前面に、等間隔に結び目を作って背面へと。首に通した後は上から順に前面にある結び目の間に通していって最終的に残った部分で後ろ手に縛った。おぼろげな記憶を頼りに、それでも的確に長次の体を縛り上げた。

「完成」

にやりと笑って結び目をきつく締め上げた。
ただ単にぐるぐる巻かれると思っていたらしい長次は目を白黒させていたけれど、こうして自由を奪ってしまえば此方のものだ。首から縦に縄をかけてしまえば縄抜けなんてそうそう出来ないのだから。

「…満足か?」

もう良いだろうと言う長次はちょっと馬鹿だと思った。
曲がりなりにも二人は恋仲だ。肌を重ねた事だってある。おまけに今は深夜、暗い部屋に二人きり。その状況で縛られているのに身の危険なんてちっとも感じていないのか。
まぁ、長次は突っ込む側であって、突っ込まれるのは私なんだけど。
苛立ちも相俟って勢い良く長次の胸を押せば、存外あっさりと布団に沈んだ。

「お楽しみはこれからだ」

寝間着の上から縄をかけてしまったので脱がす事は出来ないけれど、合わせ目を左右に割ればそれは簡単に肌蹴た。
額、頬、耳元、首筋と舌を這わせてから、唇に噛み付く。腹に乗り上げて貪るような口吸いをすれば互いの温度が徐々に上がっていくのがわかった。心なしか部屋の空気も濃く、色香を纏っている。
己の結い紐を解けば、少し痛んだ髪が流れ落ちた。狼狽している長次は放って、己の帯に手をかけると羽織だけを投げ捨てた。

「…なにを」
「ずいぶんと野暮なことを聞くんだな」

この状況ですることなんて、一つしかないだろうに。

「全部、長次が悪いんだ」

言い訳がましく呟いて長次に覆いかぶさった。






特に大きな抵抗がなかったのをいいことに寝間着の間から覗く内腿に手を這わせた。何度か意味ありげな手つきで撫であげれば、長次のそこは芯を持ち始めた。下帯の上からでもわかるその変化に小平太はご機嫌だった。

「いい眺めだ」

体を屈めて内股を舐める。風呂あがりの長次からは石鹸のよい香りがした。
際どい所に指や舌を這わせても直接的な刺激は与えない。頭を擡げ始めたそこを布越しに擦れば長次の息が詰まったのがわかった。
気のいい反応に思わず頬が緩む。

「なぁ、どうしてほしい?」

ゆるゆると緩慢な手つきで撫で上げて、長次の言葉を請うが何も言わない。唇は固く結ばれたままだ。
九日前、同じ台詞を長次に浴びせられたのは小平太自身だ。
限界ギリギリまで追い詰められて、それでも緩い刺激しか与えてくれなかった。ぽろぽろと涙が頬を伝って長次の胸に必死の思いでしがみついても、何をどうしてほしいか、一字一句洩らさずに言わなければ根元をきつく締め上げられ性を吐く事さえ許されなかった。あれは拷問だ。
同じ事をしてやろうと思ったのに、長次は全く反応しない。縛られて何も出来ないのに、強気な態度を崩さない。それが体の反応とは裏腹で、妙に腹立たしい。

「言わないなら私の好きにさせてもらう」

こうなったらやけだ。
下帯を抜いて露になったそこに手を伸ばせば固く、温かい。上下に軽く擦れば更に硬度と質量を増して、先端からは雫が溢れ出した。親指で溢れる液体の撫ぜて滑りを利用して今度はさっきよりも強めに摺った。

「……っ」
「もっと、きもちよくさせてやるよ」

大きく口を開けて、口腔内に長次のそれをおさめた。
口淫は初めてだった。されることはあってもした事はない。何度かしようと手を伸ばしたことはあったけれど、悉く長次に拒まれたのだ。おまけに情事そのものが両手で事足りるほどの経験しかないのだから、どうしたって動きはぎこちないものになる。とにかく歯を立てないように、と慎重に舌を這わせて唾液を絡める。先走りが口の中に広がって、少ししょっぱいなと思った。
長次はいつもどうしてたっけ?
頭の片隅でその所作を思い出しながら舌と顎を酷使する。目を伏せたまま貪ってるものだから表情なんて伺えないけれど、時折ひくつく内股に感じてくれているんだと安心した。
下から上へ舐め上げて、先端を軽く吸って、時折歯を立ててみる。そのたびに長次の息が詰まって、小平太自身も体温が上がるのを感じていた。

すっかり熱を孕んだ体は実に正直だ。長次の息遣いや匂い、体温に、小平太のそこも意思を持ち始めている。
けれど、長次をイカせるのが先だ。

喉の奥まで銜え込んだまま手を伸ばして、唾液で濡れた陰茎を根元から撫でる。ちらりと上目遣いで長次を見やれば双眸がぶつかったと同時に顔を逸らされた。その頬は幾分か赤い。決して声には出さないけれど、内股も軽く痙攣を起こしていて、多分限界が近い。
赤黒く腫れあがったそこに再び唇を寄せて軽く啄ばんでから、一気に口腔内に引き入れた。先ほどよりも早く顔を動かして、先端を強めに吸ってやる。

「………っ、う…っ」
「わっ」

大きく跳ねた足に驚いて、握っていた手に力が篭った挙句に、うっかり顔まで上げてしまった。吸い上げた刺激か不意打ちの握りか、引き金はわからないけれど、それとほぼ同時に性を放った長次からは白濁としたものが飛び散って、口だけでは受け止めきれず逃してしまった分が髪や肩や前掛けを白く汚した。
腹以外に出されたのは初めてだった。長次の性は想像よりも生臭くて生温くて粘っこかった。普通に考えてそんなものが口の中にあるなんて考えるだけでもおぞましいけれど、それが長次のものだと思えば何の抵抗もなく飲み下せるのだから、相当頭がやられている。

「…おいしい」
「そんなわけ、あるか」

本気で美味いと思ったわけはないけれど、酷く興奮を覚えたのは確かで、いつの間にか口をついて出ていた。長次は肩で息をしていて吐き出した言葉は精一杯の強がりなんだと勝手に結論付けた。
吐き出したばかりのそこにもう一度手を伸ばす。

「…っ、いい加減に…っ」

長次の言葉には耳を貸さない。
黙ったまま何度か上下に撫でれば果てたばかりなのにまた角度をつける。
どんなに冷静沈着な仮面をつけていようとも、そこは血気盛んなお年頃だ。そのつもりで触れれば、それ相応の反応を示してきた。
完全に勃ち上がったのを見て手を離すと、己の装束に手をかける。白濁で汚れてしまった前掛けや袴を取り去ってしまえば肌色の部分が増える。最後に下帯を取り払って、長次に背を向ける形で座り、足を開いた。
先程まで長次の居た口腔内に自分の指を突っ込むと撫ぜ混ぜにして唾液を絡める。そして、すっかり濡れそぼったそれを取り出して、後ろに宛がうと何度か緩くなぞって一気に突き入れた。

「……っ、ふ」

まだ指一本分、もっと太いものを銜え込んだ事だってあるのに、圧迫感に息が詰まった。

「…っ、はぁ……っ、う」

気を紛らわすために芯を持った己にも手を這わせれば、触ってもいないのに酷く滑りを帯びていて顔が熱くなる。
長次の達く所を見ただけで、こんなになったのか。
自分自身の事なのに、長次には見えていないのに、酷く恥ずかしくて無意識に景色が滲んだ。けれど、それですら甘い媚薬になるのもまた事実で。一人で暴いてる背徳感は徐々に失せ、緊張の緩んだそこは二本、三本と指の数を増やしていった。
キモチイイ、けれど一人でやるその行為は酷く物足りない。三本の指をバラバラに動かせばいくらだって息が上がるのに絶頂には程遠い。

このくらいやれば、平気か。

一頻り解したそこから指を引き抜くと息を整えて長次へと視線を向ける。かち合った奴の表情は昼間の涼しげなそれが嘘のように真っ赤になっていて動揺しているのが見て取れた。けれど、その唇からは一向に言葉は出ない。

「……一人で準備するのは初めてだからな。具合が悪かったらすまん」

形だけの謝罪を口にして長次の膝元に腰を下ろす。長次のモノは先程とは比べ物にならないくらいだらしなく涎を垂らしていて、自分の姿に、背中越しに漏れた息遣いに興奮していたんだと思えば、自分もすっかり煽られてしまった。
あらかじめ用意していた軟膏を取り出してそそり立つものにべっとりと塗りたくる。冷たさを含んだそれは長次の体温で緩く滑り、潤みを持たせてくれた。

「こっからが本番だぞ」

高らかに宣言すると、長次の腹に手を着いた。腰を上げると後ろ手で幹を支えて、そのまま腰を落とす。体重をかければ圧迫感が伴うものの、存外あっさりと体内に埋まっていった。
少しづつ、長次に犯されていく。とても甘美だった。
根元まで銜え込んだところで荒くなった息を落ち着ける。視線を落とせば長次も荒い息を吐いていて酷く興奮した。

「いい加減、縄を解け」

長次の肌に食い込む縄に、まだ縛ったままだった事実を思い出したけれど、そう言われた所で解く気は更々なかった。
今日は此方のペースでやらせてもらいたい。
長次の問いかけに答えもせずにやわやわと緩慢な動作で刺激を与える。いつもとは違う角度で攻め入ってくるそれに息も詰まって体が言うことを利いてくれない。緩い刺激は互いに毒でしかなかった。

「…は、ぁ……っああ」
「……だから、解け…っ」
「い、…やだ……っ」

小平太の稚拙な、もどかしい動きでは到底達することなんて出来ない。そんなことはわかっているけれど、だからといって簡単に首を縦には触れなかった。
鉄壁の理性をグズグズに崩してやるんだ。メチャクチャにしてやるんだ。
ここまできたらもう意地だった。

「このままだと、…お互い、苦しい」
「そ、か…もな…っ」
「それに」

苦しい息を吐きながら長次が言葉を零す。
触れたい、と。

絡みつくような視線に、熱っぽい吐息に、やられてしまったのかもしれない。性急に繋がったまま長次の背中に手を回して、きつく縛った結び目を懸命に解いた。その間も体内に存在する長次に煽られて指が震え上手く解けない。それが酷くもどかしかった。
格闘の末、長次に絡まっていた縄は敷布へと落ちていく。同時に呪縛から解かれた大きな手が小平太の背を撫ぜ、思わず高い声が上がった。
足首を掴まれて、その勢いそのままに布団へと縫い付けられれば形勢は逆転。見上げれは長次と天井が見えた。

「動くぞ」

同意を求めるわけでもない台詞に、頷く間など与えられるわけもなく、了承の言葉を噤む前に律動を開始されてしまった。
押し入るようにして、確実に悦い所を攻め立ててくるものだから、声を荒げずにはいられない。

「あっ、…ああっ!…あうっ」

寄せては返す波のように迫り来る快感には抗えない。
零れる言葉はもう意味のないものばかりで。与えられる快楽に耐えるべく奥歯をかみ締めてやり過ごすものの、限界は近い。

「あ、も、…だめ、…達くっ!」

先に根を上げたのは小平太の方で、その言葉に追い討ちをかけるように激しく腰を打ち付けられれば、あっけなく果ててしまった。長次と己の腹にぶちまけてしまえば、引き攣る体内に触発された長次が全て注ぎ込むのに時間は掛からなかった。

「……は、」
「うぁ…っ」

流れ込んできたものに思わず身震いが起きる。
中に出されたのなんか初めてで、吃驚するのと同時に言いようのない快感に鳥肌が立った。全てが長次に犯されて、染まって、中毒性の高い気持ちよさは癖になりそうだった。
はぁ、と息を吐けば目前には長次の顔があった。

本日二度目の口付けは、実に甘ったるいものだった。





無垢な誘惑者







****************
2010/9/24




title:確かに恋だった



back