お世話になったにもかかわらず失礼な態度を取った週末の出来事を思い出せば自然と溜息が漏れていた。

包帯の取れた足首に触れれば、あの時のことを鮮明に思い出せる。
すごく優しい人だった。顔はちょっと怖かったけれど、行動一つ一つが優しくて丁寧で、ものすごく気を使ってくれたんだなぁとひしひし伝わってきた。あと笑顔がちょっと幼くって、男の人に失礼かもしれないけど可愛いかったなぁと思う。
伊作が怪我をして自転車で片道一時間近い自宅まで送ってもらったのはつい先日の事だ。
男の人とあんな長時間一緒に居たのは初めてだったかもしれない。道すがら間が持たなくて、でも何を話したらいいのかもわからなくて、持ってる保健知識だけをつらつら語っていたのに、彼は丁寧に相槌を返してくれた。
すごくいい人だった。

ベットに転がって枕元に置いていたぬいぐるみを抱きしめる。ふかふかの白いくまのぬいぐるみは誕生日に小平太が贈ってくれた物だ。普段ならこれを抱きしめればいくらだって元気になれるのに。

すっかり落ち込んだ気持ちが立て直せないのは全部自分の悪い。
あの日、連絡先を聞くことさえ忘れていてもう二度と会う事のないと思っていた彼に偶然再会できたのは週末の事だった。顔を見たあの瞬間は、ちゃんとお礼をと思っていたのに。なのにうっかり美少女に心を持っていかれて、すっかり頭から抜けてしまっていた。
なにしてんの、僕のバカバカ。
ぎゅうと白いくまを力いっぱい抱きしめても、当然反応なんかない。ただ馬鹿みたいに顔を埋める事しか出来なかった。






「なんか酷い顔してる」

朝の教室で小平太が開口一番に浴びせた台詞がそれだった。

早起きして部活で体を動かした彼女は大変清清しい顔をしている。それに引き換え自分はどうだろう。後悔ばかりして先に進めない思考に襲われて、記憶を手放したのは明け方だった。鏡の中で対面した自分の顔はそれはそれは酷くて、いつもより頑張って隈も消してきたはずだったのに。

「そんなに酷い…?」
「うん」
「ちょっと考え事してて寝れなかっただけだよ」

そう?と小首をかしげつつも小平太からはそれ以上問いただされる事も無く。伊作の前の席に腰を落ち着けてくれたことにホッとした。

食満さんにはただでさえいい印象を持たれていなかったと思うのに、きっと日曜のアレで確実に株が暴落したはずだ。それを考えると胸の奥がじくじく痛んでよろしくない思考を手放す事なんて出来なかった。
せめてもう一回会って、ちゃんとお礼が言いたい。ついでに同性愛疑惑も晴らしておきたい。
この件について潮江君にどう思われようと別にかまわなかったけれど、食満さんにそんな風に思ってほしくなかった。
しかし、残念ながら伊作の知ってる情報は彼の名前と顔くらいだ。生徒手帳を見せてもらったけれど、学校名までは覚えていなかった。他にわかる事といえば、仙蔵と潮江君の幼馴染って事くらいだ。
何にも知らない。
その事実が妙に悲しかった。


小平太はといえば、机の上にお菓子の本を何冊か広げて眺めている。その全てが伊作のもので、うち一冊は先日購入したばかりのものだ。
バレンタイン、バレンタインか…。
貰う専門だった小平太も今年は手作りしてあげる側になる。パラパラとレシピ本を捲る姿に、まるで遠い世界に行ってしまったみたいで少し寂しくなった。
伊作も毎年この日のために手作りはしていたけれど、苦い思い出があったから学校に持ち込むようなことはここ数年間していない。元よりあげる相手が家族か小平太のみだったので不自由に感じたこともなかったけれど。

今年は仙蔵にもあげようかな、とアドレス帳に新たに加わった彼女を思い描く。
仙蔵は潮江君に上げるのかな…?そういう仲だし、きっと渡すよね。……食満さんにもあげるのかな…。
そこまで考えて酷く疎ましい気分に陥り、思わず頭を振った。

仙蔵の本命はあくまで潮江君だ。変に勘ぐることはない。
知り合って間もないけれど、彼女の天邪鬼な性格はわかっているつもりだった。可愛いあの子は自分以上の乙女回路の持ち主だが、かといって女の子特有のイベントに率先して参加するかと聞かれればそうでもなさそうだった。容姿とは裏腹にさっぱりした性格だし、あれは案外逆に男に貢がせるタイプなのかもしれない。けれど、わざとどうでもいい男に渡して、本命を引っ掛けそうでもある。…特に食満さんあたりに。

自分から始めた想像なのに、考えれば考えるほど酷い胸焼けを覚える。今まで感じた事のない真っ黒い何かがふつふつと湧いてきて息苦しくなった。

ならばいっそ、自分も渡してしまおうか。
この前のお礼とお詫びと称して、お菓子を渡す。手ぶらで行ったら邪険にされる可能性はあるが、イベントに乗した甘いお土産があれば話は別かもしれない。伊作自身、用もなく会いに行くなんて勇気は持ち合わせていないけれど、これを口実にしたら出来そうな気がした。
自宅も学校もわからないけれど、仙蔵なら色々知ってるだろうし、潮江君以外に大層興味のない彼女なら協力だってしてくれるだろう。

思いつけば早いもので、手も目も小平太が机に広げたレシピ本へと向いていた。
今年は何を作ろうかな。生チョコは去年作ったし、クッキーとかじゃ小平太と被るかな?ガナッシュケーキとか良いかもしれない。
我ながら現金にもほどがあるが、大風呂敷のように広げた妄想は止まらない。何なら喜ぶか、伊作はただそれだけを思い描いていた。






お礼もかねてお菓子を渡す。
そこでぶち当たった問題はいくつもあるが、一個づつ解消していくことにしよう。まずはあれだ、甘いものがいける口なのかって事だ。周りには女の子の知り合いしかいないので、年頃の男子が甘いものを好むのかどうか、伊作には想像もつかなかった。
中学生だった頃、クラスメイトの女子がお菓子持参で告白をしたところ、甘いものは食べれない、と門前払いを食らったことがあった。儚く散った幼い恋、泣きじゃくる彼女に放課後まで付き合ったことを思い出して体が強張った。拒否されたら立ち直れそうもない。チョコレートに拘らず、甘さ控えめのものにするべきか、いやでも、せっかくのバレンタインなのにそれはもったいない気もする。
時計を見れば、あと十分で授業開始時刻だった。校則の厳しいお嬢様学校に通っている仙蔵は、校内では電源を切ってるといっていたから、あと六時間は繋がらないだろう。こうなったら身近に相談できる相手なんて一人しかいなかった。







「好きでもない男に、手作りのものを渡そうとか考えるな」

勇気を出して相談したのに、潮江君にぺシャリと突っぱねられてしまった。
相談内容は潮江君の幼馴染こと、食満さんに関してで。甘いものは大丈夫なのか尋ねたら、この様だった。質問の回答ではなく、お叱りの言葉が伊作に降り注いだ。
人に聞かれたら嫌だと思って、寒い中非常階段の踊り場まで呼び出してみたものの、体だけではなく心まで冷えきってしまいそうだった。潮江君は仏頂面で、おまけに眉間には深く皺を寄せて、嫌悪感を露にしている。

「変な勘違いしたらどうする?」
「…ごめんなさい」
「謝ってほしいわけじゃない。ていうか謝るくらいなら言うな。考えるな」

仰るとおりです。ぐうの音も出ません。
食満さんに好かれてるなんて思わないし、勘違いされるほど自分に魅力があるとも思っていないけれど、相手が違う男だと仮定すればそういうこともありえるかもしれない。過去の経験からなんとなくそんなことを思う。潮江君の言う事はもっともだった。
…やっぱり、よくないことなんだろうか。
あからさまに項垂れれば、潮江君はしょうがないなぁと、溜息を落とした。

「大体、なんでそんな事思ったんだ」

本命がいるんだろ?と言葉が被さる。
付け足された台詞に思わず固まった。まさか本当に同性愛疑惑を、仙蔵の事を友達以上として見ていると思ってるんだろうか。
喉の奥に詰まった言葉は上手く口から出てこない。身動きさえ取れずに凝視していれば、潮江君は困ったように頭をかいた。
彼は、仙蔵じゃなくて、と一言添えた上で。

「本命がいるから本、買いにいったんだろ?」

どうやら同性愛疑惑は伊作の知らないところで解けていたらしい。

潮江君の言葉に食満さんと出会ったあの日の出来事を思い浮かべた。あの数時間前、クラスメイトに揶揄された出来事を。
もちろん、伊作に本命などいなかった。あの本は小平太のためのもので、自分でも新しいレシピを欲しいと思っていたところだったから、ちょうどいいと思って買いに行っただけだ。自分にとっては甘い行事になぞったものではない。それでも浮かれ始めた周囲は伊作の返答を待つわけでもなく勝手にそう盛り立てていた。同じように彼も思っていたらしい。

「…違うよ。それは単に本が欲しかっただけだもん」

嘘はついていない。
なのに潮江君の機嫌は斜めに曲がったままだ。

「礼ならイベントに乗っからないで普通にしろ。あいつにだって失礼だ」
「……それは、そうかも…しれないけど」

甘い空気に便乗しようとした自分の浅はかさに酷く滅入る。けれど、そのくらいの後押しがなければ到底会いに行けそうもない自分がいた。
それに、あげたいと思ったんだ。
生まれて初めて家族や友達以外の異性に、自分の作ったものを食べてもらいたいと願った。それは初めての気持ちで、これがどんな想いなのか伊作も良くわかってはいない。それでも。

「あげたいって思ったら、だめなの?」

この気持ちは間違ってるの?
そんなにいけないことなの?

深層心理に存在するこの感情の本音部分は自分でも掴めない。
幼い頃、夜空の上に浮かぶ月や星を見て取れそうで全く手が届かないそれによく似ているな、と思った。直ぐ傍にあるように見えるのに、全く見えない自分の感情はどう表現すればいいのかもわからず、思っていることだけを呟いた。

「義理なら義理だって、ちゃんと言ってやれよ」
「それじゃあ」
「わかる範囲で答えてやっから、言ってみろ」
「ありがとう」

じゃあ、まずは甘いものが得意かどうか聞きたいな。
嬉しさが隠し切れずについつい零れた笑みに、潮江君もしょうがないな、と笑っていた。


結局そのまま二人して非常階段で話し込んでしまい、一限目はドロップアウト。二限目に戻った時、一緒に教室に入ったのが悪かった。ついに出来ちゃったのか?と、なんとも下世話なクラスメイトの反応に、酷く憤慨していたのは潮江君のほうだった。潮江君の怒りはごもっともだし、彼にはそれはそれは素敵な彼女(許婚?どっちかな)がいるんだから、伊作なんかと変な噂をたてられるのはいい気がしないだろうけど。
…僕だって、潮江君だけはごめんだ。
ヘタに突付けば余計に噂されることは重々心得ているので、馬鹿みたいに激怒している潮江君は放ってちゃっちゃと席に着いた。

申し訳ないが、潮江君の事なんてどうでもよかった。
ポケットの中に手を突っ込めば、潮江君から頂いた食満さん情報がびっしり書いてあった。強面だったし苦手かと思えば意外と甘党らしく、中学時代はお菓子の買い食い常習犯だった彼好みのお菓子をいっぱい教えてもらった。
ポッキー、フラン、プッカにコロン、コアラのマーチ。甘いチョコ菓子の並びに思わず目を細める。
可愛い、可愛いなんて男の人に失礼だなぁと思ったけれど、やっぱり可愛い。
遠くで未だにやり合ってる潮江君の声は、すっかり右から左だった。






本棚代わりにしていた銀色のシェルフには薄い背表紙の本が幾つか並んでいる。そのどれもがカラフルなお菓子の写真のもので、残念ながら学業に関係しそうな難しい本は一切置かれていない。変わりに赤い背表紙に白抜きの文字で「家庭の医学」と書かれた辞書ほどの厚さの本がどっしりと存在していた。ちょっと不釣合いな並びだけれど、どれも大切な本なので場所は譲れない。
チョコ系のお菓子が載っている本を数冊選ぶと、ベットの上でゴロゴロしつつ眺めた。
出来れば作り甲斐のあるものを贈りたいけれど、あまり凝った物にしたらかえって引かれてしまいそうな気がする。かといってクッキーやトリュフは面白くないような気がして伊作の思考はグルグル回ってしまった。
こんな時は、と携帯に手を伸ばして通話ボタンを押す。電波の先は知り合ったばかりの色白美少女だ。小平太に頼っても良いけれど、こういったイベント毎に無頓着と言うか、意識がいってないと言うか、正直、あまり頼りになるとは思えないし、大事にしてくれた彼女に男の事を相談するのも憚られた。それに、小平太だって今年は忙しい。
ディスプレイに浮かぶ発信画面は五コール目で途切れ、通話へと移り変わる。

『もしもし』

案外あっさりと出てくれて、内心ホッとした。

「あ、僕だけど」
『そんな事はわかってる。画面に名前出るんだからな』

ですよねー。
辛辣な物言いだけれど、それでも許したくなっちゃうくらい彼女は可愛いのだから神様って色々不公平だと思う。そんな文句は絶対に口にしないけど。

「あのね、ちょっと聞きたい事があって」

本日得た情報で仙蔵と食満さん(と、潮江君も)ご近所さんなんだと知った。しかも二人は斜向かいという驚きの近さだった。
幼稚園の頃から顔を付き合せていたらしい仙蔵と食満さん、二人の関係性を実際のところ深くは知らない。潮江君と仙蔵の想いや関係はわかっているつもりだったけれど、二回目に会った日曜日、わざわざ仙蔵の付き添いをするくらいだから、もしかしたらという嫌な予感は拭えない。自分には男の幼馴染がいないからよくわからないというのもあるけれど、ただの幼馴染のために貴重な休みを使うものなんだろうか。そう思えば嫌な予感はどんどん沸きあがって、まるで底なし沼のようにはまっていくのみだった。
電波で繋がってる彼女はすごく好きなのに、そう思えばちりちりと胸の奥が焼ける。
仙蔵はきっと色々知っている。自分の知らない食満さんを、いっぱい。
教えて欲しいのに、知りたくないような、でも知りたい。自分の内側に存在する矛盾だらけの感情に戸惑って上手く言葉が出なかった。

「あのね…」
『ああ、……って、部屋に入ってろ馬鹿者』
「え?」

関係ないだろう、離れろ、と意味不明な仙蔵の言葉が向こう側から聞こえて首を傾げる。不審に思って聞き耳を立てれば、誰だって良いだろう、とか、ちょっと黙ってろ、とか。多分誰かが傍にいるんだろう。
まずは電話しても大丈夫かメールするべきだったと少し後悔をしたところで、仙蔵、と聞きなれた声が僅かに混じってるのに気がついた。
この声って。

「もしかして、潮江君と一緒?」
『ああ』

文次郎の部屋にいる、ときっぱり告げた。
時計を見れば既に午後八時を回っているのに、こんな遅くに二人でいるのか。そりゃあ、二人はそういう関係なんだろうけど、どうにも仙蔵が男の部屋にいるというのが信じられなかった。
…ていうか、親は何も言わないのか。
そこまで考えて、二人が親公認の仲だったことを思い出した。

「ごめん、邪魔しちゃったみたいだね」
『大丈夫だ、馬鹿は黙らせるから問題ない』

家に戻る、とまで言い出した仙蔵にぎょっとした。
通っている高校の違う二人の会う時間はきっと少ないだろう。そこを邪魔したとあらば、明日からの自分の高校生活は色々危うい。
そこからは、日を改めます、気にせず話せ、の堂々巡りが続いた。仙蔵は全く譲る気がないようだ。

最初に聞こえてきた内容から潮江君の家にいるけど、部屋からは出てしまってるらしい。律儀に席を外すところがらしいなぁと目を細めた。

「仙蔵には負けたよ」

話すから部屋に戻って、潮江君がいても問題ないから。
そういえば、仙蔵の声に混じって、ドアの閉まる音が聞こえてホッとした。

「…仙蔵はさ、潮江君にチョコあげるの?」
『悪いが生まれて此の方、お菓子メーカーの陰謀に乗ったことは無いんだ』
「陰謀って…」

らしいといえばらしいといえば回答にちょっと呆れつつも納得した。
つまりは誰にもあげたことが無い、ということだ。潮江君にも、もちろん食満さんにも。
その事実にちょっとだけ胸を撫で下ろした。

『そんなことより、他に聞きたいことがあるんだろ?』

はぐらかさないで言ってみろ、と笑われて思わず固まった。
全てを見透かされてるようで腹立たしいような、恥ずかしいような。よく分からない気持ちがもぞもぞと頭を擡げてきた。
大体なんでわかったんだ。
そんな疑問は仙蔵の直ぐ傍にいるであろう人物を思い出して、全て吹っ飛んでいった。

「ちょ、潮江君が喋ったんでしょ!」
『すまないな。この馬鹿が急にチョコがどうこう言い出して、何事かと思って口を割らせたんだ』
「……まぁいいけど。何作って良いのか迷っちゃって」
『わざわざ手作りするのか?』

バレンタインは手作りが自分の中に出来ていた勝手なルールだった。
お菓子を作るのも好きだし、それを食べてもらうのも好き。だから既製品を、という概念ははじめから存在していなかった。
否、切り捨てていたのかもしれない。
だって、食べて欲しいって思ったから。すごく、あげたいって思ったから。だけど。

「……やっぱり、いけないのかな?」

潮江君にも止められた。結局は許してくれたけど、不快感を露にしていて、それがすごくいけない行為なんだと身に染みた。

伊作自身、この気持ちの正体なんてわかっていない。どうしてそう思うのか、わからない。不安定な場所に立っているような、押せばぐらつく気持ちは自分でさえ持て余してしまって、どう解釈して良いのかさっぱりだった。
仙蔵からの答えはない。沈黙が重かった。

『もし私が留三郎にチョコを渡すといったらどうする?どう思う?』

泣き出しそうな気持ちを抱えて携帯を握り締めて待てば、仙蔵の口からは何故か問いかけとは全く違ったものが返ってきてひやりとした。質問に質問で返すなんて卑怯だし、話の意図もわからない。
けれど、想像して酷く気が滅入った。仙蔵が、食満さんに。考えただけでも嫌だった。そんなことを本気でするなんて思わなかったけれど、例え話でも気分が悪い。
だって、仙蔵は可愛いもの。綺麗だもの。それは紛れも無い事実で、逆立ちしたって敵わない事を伊作は知っている。
受話器から漏れる笑いがなんだか酷く悔しかった。

『すごく嫌だと思ったろう?』
「……なんでわかるの…?」
『わかるさ』

仙蔵は得意げに言った。

『お前は留三郎に恋しているんだよ』





恋愛偏差値32







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2010/9/29



伊作は可愛いものが好きなので、留三郎に「甘党」というオプションをつけてみました。可愛い?可愛いよね!



title:確かに恋だった



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