胸が苦しい。酷く苛々して、長次の行動一つ一つをいちいち気にして、そのたびに浮上したり沈み込んだりしている自分がいることに、小平太はぞっとした。
全身を蝕むこの気持ちには覚えがあった。背筋がぞわりと泡だって、鳥肌がたつ。
いやいやいやいや、違う、絶対違う。そんなわけない!私が想っているのは伊作だけだ。高校の時からずっとそうだったんだ。だから他にいるわけない。

必死になって呪文のように何度も何度も繰り返すのに、ふとした拍子に長次を思い出しては泣きたくなるような切ないさに襲われた。
優しい面差しや居心地の良い空気は、心の奥をあたたかくしてくれた。一緒に過ごせる時間なんて一日のうちに数時間しかなかったけれど、その時間を思い出せば自然と口元は緩む。けれど先日の出来事が脳裏を過ぎれば、酷く心が乱された。表情だって険しくなる。

自分の知らない女と一緒にいた。自分にはちっとも触れないくせに、あの女にはそれをした。小平太には一線引いて妙な壁を作ってる長次にも、それを軽々飛び越えていったあの女にも吐き気を覚える。長次から言い出したくせに。周りには恋人だって言ってるくせに。言葉さえもくれない長次に痛いほど胸を締め付けられた。この痛みは、伊作に抱いたものそのままだった。否、それ以上に欲深かいものだった。

言葉が欲しい。隣にいたい。あの大きな手で触れたい、触れて欲しい。

一度だけ回された事のある腕の力強さを思い出してはっと息を飲んだ。浅ましい考えに顔が熱くなるのがわかる。同時に嫌な汗が背中を伝った。

なんてこと考えてんだ。伊作にだってこんな想い抱いた事ないのに。長次に触りたいとか、触って欲しいとか。友達持つ感情じゃないだろう。

頭を振って卑しい想像を頭の外に追い出そうと躍起になった。










「避けてるみてぇじゃねーか、らしくねぇぞ」

突然部屋に押しかけてきた留三郎の第一声がこれだった。
留三郎はこれでもかって言うくらい顔を顰めていて、有無を言わせず態度で座れと顎でさす。長年の経験から歯向かうと面倒なのは分かっているので、おとなしくそれに従う事にした。正座をして向かい合う様はなんとも間抜けである。

部屋に乗り込んできた時点で、留三郎が問いただしたい事は分かっていた。長次の事だ。
あれからなんとなく顔が合わせずらくて、携帯は着信拒否、メールも受信拒否。ランチタイムも長次とは別々に取って、あのカフェにも近づかないようにしていた。おまけに最後の会話が電話でのあれなんだから、長次が何とかして連絡を取ろうとアクションをとるのは予想していたけれど、留三郎が来るとは思っていなかっただけに漏れる溜息が抑えられない。まさかの展開だった。

「留三郎には関係ないだろ」

構ってくれるな、と口を尖らせる。
留三郎は大きく息を吐くと、あのなぁ、と困ったように頭をかいた。

「お前がそこまで怒るんだから、それなりに理由があんだろ?」

事と次第によっては長次をしめる、とまで言ってくれた留三郎は本気で心配してくれているんだろう。
観念してポツポツと、長次が女といた事、それを隠した事を、それにキレたことをありのままに話した。話ながらあのときの映像が鮮明に蘇ってきて、眉間の皺が深くなるのを感じる。その様子に留三郎は溜息を吐いた。

「それで、長次の事が嫌いになったのか…?」
「違う!」

咄嗟に出てしまった言葉にはっとする。
好きか嫌いかの二択なら迷うことなく好きなんだと思うけれど、この流れで言ってしまってよかったのか。どういう種類の好きなのか、長次に抱いてる感情が自分の中ではっきりしないのに、あんな事言ってよかったのか。
自分の発言に今更ながら血の気が引く思いだった。

「だったらちゃんとしろ」

付き合ってるんだから。
語尾の方は怒声が混じっていた。

留三郎にまで話していたのか。
周りにそんな風に言われても、いまいち実感が湧かなかった。周囲がどれだけ恋人同士だと思っていようと、実際の二人の関係性はそんなもんじゃない。なんとなくそんな約束めいた事をしただけで、留三郎が思っているような甘い関係じゃない。
それに、私が好きなのは。

「………伊作が、好きなんだから」

長次だってそれは知っている。今でも伊作の事を忘れられない事も、張り裂けそうな気持ちを抱えている事も全部全部知っている。それを慰めようとして言い出したことなんだから。
一生言わずにおこうと思っていたのに、自分に言い聞かせるように零れ出てしまった。その言葉に留三郎が首を捻っている。

「…なんだそれ」

そりゃそうだ。小平太は女で、伊作だって同じ女だ。普通に考えたらそんな可能性は持たないだろう。だけど、確かにそうなんだから。
不思議そうに頭上にハテナマークをいっぱい浮かべている留三郎に半分やけになりながら、そのままの意味だ、と駄目押しをした。

「そりゃ、違うだろ…」
「ちがわないっ!私は伊作が…っ、だから、長次の事は……っ」

友達以上じゃない。恋じゃない。そんな甘いもの、存在しない。だから違う。絶対に違う。長次も自分も、そんな感情一切持っていないんだから。
言いながら涙が溢れそうになる。じわじわと視界が滲んできて、耐える為に膝の上に置いた手をぎゅっと握った。怖くて留三郎の顔は見れない。

「じゃあ聞くけど、伊作のこと、どんな風に好きだったんだよ」
「…傍にいて、守ってやりたいって、…思ってる」
「そんなの俺だって思ってるよ」

お前に、と指を指され鸚鵡返しのように、私?と呟いた。留三郎の言いたい事がさっぱり分からなかった。きっとすごく間抜けな顔をしてるだろう。きょとんとしてると、言い方変える、と留三郎は足を崩して胡坐をかいた。くつろいだ体勢にかわったのに、その表情はいつになく真剣だった。

「伊作に望む事は何かあったか?」

触りたいか。触られたいと思ったか。キスしたいか。それ以上はどうだ。
留三郎の畳み掛けるような言葉に、そんなわけない、と怒鳴ってしまった。
伊作は守るべき存在で、そんな事望んでなんかいない。邪な感情なんて持っていない。ただ、笑顔でいて欲しかっただけだ。伊作にも好きになって欲しいと望んだ事はあったけれど、その先の疚しい行為なんか欠片も求めていなかった。大事にしたかっただけだ。

「それは恋愛感情じゃねぇ。行き過ぎた友情だろ」
「ちがう!」
「ちがわねぇよ!体を求めねぇ恋愛があって堪るか!」

留三郎に力いっぱい床を叩かれて、ぐっと言葉に詰まってしまった。

自分の気持ちが根底から覆されて、なにがなんだかわからなくなる。
じゃあ、伊作に抱いてた気持ちは愛情じゃなかったのか。あれだけ胸を締め付けられるような想いを感じたのに、心を痛めたのに。友達はいっぱいいるけど、伊作に対するような気持ちなんて持ったことなかった。だから、これは恋愛感情。そう思ってきたのに、全部間違っていたのか。
でも伊作に感じたような想いも胸の痛みだって、長次に感じていた。なら長次に対する想いも友情なのか。

『体を求めない恋愛はない』

留三郎の言葉を幾度となく反芻した。
触れたい、と長次に願った事があった。その逆も。留三郎の言う通りなら、伊作以上の感情を長次に抱いてるってことなんだろうか。どっちも好きだけれど、好きの種類が違うってことなんだろうか。友情ではなく愛情という事なのか。
私は、私は長次が……。

「好きなのか……」

口に出してしまえば途端にありとあらゆる感情が渦巻いてきて胸を締め付けられる。
長次の隣はいつだって安心した。すごく居心地が良かった。あの場所を誰かに明け渡すなんてしたくないし、出来ない。考えられない。ちゃんとした恋人になって、もっともっと求められたい。求めたい。
自覚してしまえば単純な事だった。そんな事にも気づかないで、何やってるんだろう。
情けなくて涙が溢れてくる。

「…とにかく、逃げずに話してこい」

くしゃりと留三郎に頭を撫でられた。
ほんの少しだけ、これが長次の手だったら、と思ってしまったけれど、それは心の中だけに留めておいた。









昼間はすっかり夏の装いだけれど、日が暮れればそれなりに冷える。午後八時。ほんの少し低い空気を感じながら目的地へと足を進めた。
片手で足りるほどしか歩いた事のないその道は、長次の住むアパートまでの道のりだった。

電話で話しても良かったんだろう。でも気持ちを自覚してしまった今では、顔の見えない相手に酷いことを言ってしまいそうで、怖くてボタンを押す事なんて到底出来なかった。だったら直接話した方がずっといい。
そう思うのに、アパートに近づけば近づくほど、なんだか足取りが重くなっていった。
いきなり行ったら迷惑かな、とか。部屋のドアの向こうにあの女がいたら、とか。
嫌な想像をして、胸の中にどす黒い何かがじんわりと滲んだ。

あと五分でアパートに着くという所で、携帯のバイブが振動を始めて慌てて取り出した。ディスプレイを開くと「長次」の二文字が浮かんでいて息を呑む。
留三郎に怒られて、あれから直ぐに拒否設定は解除した。けれど、今まであんな態度を取っていた小平太にまた連絡をくれるなんて、欠片も思っていなかった。嬉しいと思った反面、少し怖かった。あれだけ徹底して無視しまくっていたんだから、怒っていないとは考えられない。でもここでまた無視したら、絶対先には進めない。
一瞬、躊躇ったけれど思い切って通話ボタンを押した。

「……も、しもし」
『…繋がってよかった』

引き出した声は緊張で上擦っていたし、数日振りに聞いた長次の声には思わず涙ぐんでしまった。電波越しの声だけでこんなになるなんて思ってもいなくて、本当に今更のように、相当参っていた事に気が付いた。
伊作が大事だという気持ちは今でも変わらない。けれど、それ以上に長次の事を好きだと思った。とめどなくあふれ出す気持ちに歯止めが利かない。
好きだ、すごくすごく、好きだ。

『今、大丈夫か?』
「うん、私も長次に話したい事、いっぱいあるんだ」

手の甲で目尻に浮かぶ涙を拭うとアパートまで小走りで向かう。
聞きたいことも言いたい事もいっぱいある。だけど、電話じゃなくて、ちゃんと顔を見て言いたい。

「長次はいま家にいるか?」
『…あ、ああ』
「じゃあすぐ行くから待ってて」

それだけ言って通話を終了させると、今度は全力疾走した。






久しぶりに見た長次の家は、以前と変わらぬ佇まいで出迎えてくれた。乱れる息はそのままに、震える指でチャイムを押す。それだけの行為なのに、ここまで緊張するとは。こんな事は今までになかったと思う。
会ったらまず、自分のしたことを謝ろう。女の事は後回しで、それから、とこれから対峙する現実に自分のすべき事を必死にシミュレーションをした。
ゆっくりと開いた扉の隙間から心底ビックリした顔の長次を見た瞬間、心臓があまったるく跳ねて泣きそうになる。一週間ぶりだった。たかが一週間会わなかっただけだった。それもこちらが意図して。それなのにばくばく脈打つ心臓に、後戻りできないくらい心のなか全部が長次で埋まってるんだと思い知らされた。

入って、と促されて、一人暮らし用の小さな玄関ホールに、サンダルを脱ぎ捨てる。お茶を出すから、とキッチンに向かう長次の服の裾を咄嗟に掴んだ。ここで一人になっては色々考えて、また堂々巡りに陥りそうだった。こういうのは勢いも大事だと、服を掴んだ手に力を入れる。絶対離さない。

「お茶はいいから、話したい」

だから座って、と高圧的に言う。
長次が困ったように視線を泳がせる様が目に入って、頭から冷や水を浴びせられたように心が冷えた。やばいと思って手を引っ込める。力いっぱい掴んだ服の裾は皺になっていて、ますます申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

「やかん、火にかけたままだから」

長次の優しい声色とほぼ同時くらいに、ぴーっと甲高い音が響いて長次はキッチンに引っ込んでしまった。相変わらず殺風景な部屋の真ん中に、すとんと腰を下ろす。以前と変わらない部屋の様子に少し安心した。

はじめてこの部屋に来た日を思い出す。あの日もどうしようもない気持ちを抱えてここに来ていた。いっぱい泣いて泣きつかれて、ベットを占領した挙句、最終的には長次の隣に寄り添うように寝た自分。無意識だったとはいえ、とんでもない事が出来たなぁと思う。いや、無意識だから出来たのか。夢うつつだったとはいえ、長次の腕の中が酷く魅力的に見えていた。そもそも最初から長次の横は心地良かった。初めてまともに話した飲み会の席だってそうだった。きちんとした認識を持たなかっただけで、最初から長次に惹かれていたのかもしれない。そうだ、はじめっから、私は…。
完璧に自覚してしまう。一気に顔が熱くなって、思わず口元を手で覆った。その手が小刻みに震えていて、中学生のような反応にますます心がきゅうきゅうと締め付けられる。

長次に差し出されたのは、温かいレモンティーだった。白いマグカップにレモンの輪切りが浮かんでいて、甘い香りが鼻をくすぐる。けれど、それには手をつけずに長次をまっすぐに射抜く。こちらの意図を読み取ったのか、長次も温かなカップに手をつけることはなかった。

「…今まで、ごめん」

勝手に怒って、勝手に避けて。嫌な思いさせて、ごめん。
こんなことで許してもらえるとは思っていないけれど、わがままな自分の言動、行動を誠心誠意詫びたくて頭を下げた。下げたまま戻せない視線は、長次の表情をまともに見るのが怖かったからかもしれない。

「いや、俺こそ嘘をついて、…すまなかった」
「……うん」

怒っていない様子に不謹慎ながら安心してしまう。そろそろとゆっくり顔を上げる。なにか言いたげな長次の目とぶつかって肩が震えた。
会っていた奴の事なんだが、と前置きされて、思わず、わー!と声を上げてしまった。予想以上に大きな声が出て、ばっと口をふさぐ。夜になんちゅう声出してんだ。

「それ聞く前に、ちゃんと言っておきたい事があるんだ」

事の真相も気になるけれど、まだ自分にはその資格はない。友達とも恋人とも言いがたい奇妙な関係は酷く薄っぺらだった。形ばかりの恋人という座では、そんな深いところまでは聞けない。少なくとも自分の気持ちをはっきりと告げなければ、聞く権利なんて到底ない。
ちゃんと言おう。好きだって、ちゃんと付き合いたいって、言わなきゃ。じゃないと、なにも始まらない。
ぎゅうっと手に力を込めた。

「私、長次が、すきだ」

まっすぐに長次だけを見て告げる。散々シミュレーションしたのに、出てきたのはなんの捻りも面白味もないストレートな言葉だった。おまけに可愛らしさの欠片もない。それでも長次に伝わればいい、そう思っていたのに、たっぷり時間をおいて長次から出てきた言葉は、え?というなんとも間抜けな一言だけだった。
長次の頭の上に、実際見えていないハテナマークが三つ、四つ浮かんでいるようで、どうしたものかと息を吐く。
…これは、意味が伝わってないな。

「だから、長次が好きなんだってば」

返事が欲しい、と強請ったところでようやく意味を理解したらしい。長次の両耳が赤く染まっていた。

「…善法寺が、好きなんだろう?」

やっぱりそこか、と溜息が零れる。
伊作が好きなのは今でもかわらない。これは人生の決定事項みたいに、一生ついてまわるんだと思う。けれど、留三郎いわく、これはあくまでも友情の範囲だ。肥大した庇護欲の結果であって、それ以上の何かを求めてるわけじゃない。逆に長次に対しては貪欲に求めてしまう。触れられないこの距離がもどかしいし、強い腕に抱かれたいなんて、そんなあさましい事まで思ってしまう。二人に抱く「好き」の種類は根底から違うのだ。でも、それをうまく説明できない。

「もっとシンプルに考えよう」

変に飾り付けるのは性に合わない、と自分の気持ちを包み隠さず伝えることにした。
伊作の笑顔は守ってあげたいし、近いところで見ていたい。好きだけど、好きって気持ち、それだけだ。それ以上は求めてないし、しようとも思っていない。だけど、長次は違う。根本的に違うんだ。
すうっと息を吸う。

「…長次には、抱きしめて欲しいんだ」

ギュッて抱いて欲しい。抱きしめてあげたい。それ以上の事だって、もちろんしたい。
言い切ったとき、心臓がこれでも勝手ほどにばくばくと脈打っていた。明け透けすぎる物言いに、今更ながら恥ずかしくなる。穴があったら是非とも入りたい。

静かな部屋に時計の秒針の音だけが規則的に響いた。
長次から反応が返ってこないことに、酷い不安を覚える。やっぱり、長次が「付き合おう」と言ってくれたのは同情だったんだろうか。自惚れでなく半々くらいで勝算があると思ってした一世一代の告白だったけれど、早まったんだろうか。
不安と恐怖と緊張がまぜこぜになって、逃げ出したい気分が身を包む。けれど、ここで飛び出したら振り出しに戻るだけだと、必死で気持ちを押し込めた。

「…返事、は?」

焼けつく喉からなんとかそれだけを搾り出したのとほぼ同時だった。ぐいっと左腕を掴まれ引き寄せられる。前のめりになって、一瞬、床に激突するんじゃないかと思ったけれど、それは杞憂に終わった。真っ暗になった視界、温かい体温、大きなてのひらの感触を間近に感じて、長次の胸におさまったんだと思った。同時に、酷く恥ずかしくなった。抱きしめて欲しいとは言ったけれど、実際にされるとその破壊力ははんぱない。体中の血液が顔に集まったのかと思うほど、頬も耳も熱かった。
筋張った筋肉の感触や、てのひらから伝わる体温、近くなった分だけリアルに感じる肌の感触にうるさいくらい胸が高鳴る。背中に回された腕は緩む事はなく、小平太は遠慮がちに長次の胸へと顔をうずめた。胸元から感じる長次の鼓動が、自分と同じくらい早くて体がこわばった。自惚れるつもりなんてない。だけど、これはもしかしたら。ぎこちない手つきで、長次の背中に腕を回した。
不意に耳元でささやかれ、全身がぶわっと粟立つ。

「…すきだ」

聞き取れるかどうか、ギリギリラインの小さな声だったけれど、自分よりも何段も低いトーンのそれは確かに小平太の耳へと届いた。嘘みたいで泣きたいような嬉しいような切ないような、けれど幸せな気持ちに心が満たされていく。長次の胸に顔をぐりぐり押し付けて、消え入りそうな声で言った。すごく、幸せだ、と。

例の女が、実は男だったと知るまで、あと一分。






特等席きみのトナリ







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2010/10/31





title:確かに恋だった




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