※R18・初体験部分です。





トレイを学習机に預けると、後ろ手に部屋の鍵を回す。カチリ、と鳴った金属音に、小平太が気付いた様子はない。

「……いつもこんなことしてるのか?」

長次の牽制に、無防備な小平太は、警戒心のかけらもなかった。頭の中で、何かがぷつりと音を立てる。

「そうやって、男の部屋で簡単に脱ぐな!」

衝動的に小平太の肩を引っ掴むと、そのまま力任せに仰向けに転がしてやった。

ボタンがすべて外れていたブラウスは、いとも簡単にはだけ、その役割を全くはたしていなかった。剥き出しになった胸元が、女特有の曲線を描いている。制服の上からもわかるほど豊満な胸元。それを包む下着は、薄いブルーのレースで、自分とは違う肉感たっぷりの女の体と、危機感をまるで持たない幼すぎる表情のギャップにくらくらする。

捲れ上がったスカートから伸びる足も、際どいところまで覗いていて、目に毒だった。それを割り開くように足を絡ませる。さすがの小平太も、これには驚きを隠せなかったようだ。逃れるように揺れた肩や腕を抑えるように、更に体重をかける。けれど、小平太は「嫌だ」とも「やめて」とも言わなかった。

最後の忠告と称して、ストレートに「襲うぞ、」と噛みつく。ここで、暴れるなり殴るなり叫ぶなり、小平太からの逆襲を受けたら、さっさと退くつもりだった。馬鹿なことをするんじゃない。軽く説教をして、さっさと送り帰す。忠告は忠告で、本気で襲うつもりなんてなかった。なのにこちらの意図とは反して、小平太の顔はみるみる内に朱に染まっていく。心なしか、瞳が潤んでいて、それまでの小平太とは明らかに違っていた。少年のような、少女のような、色なんてまるで混じっていないあの子とは全く別物の、女の顔だった。

「……こへ、」
「………………いよ、」
「え?」
「ちょうじになら、いいかも、」

そうして伏せられた瞼に、まるで特別な存在になれたような錯覚にかかってしまった。





床の上、明かりのついたままの部屋で組み敷く。そこには、現実感なんて存在しなかった。

前髪を掬うと、おでこ、瞼、ほっぺたの順でくちづけを落とす。あえて唇は避けて、首筋から鎖骨をなぞった。

縦は並みの男子ほどあっても、そこはやはり女だった。自分よりずっと線が細いし、なんだか頼りない。腹のあたりも薄くて、日に焼けた腕や足からは、想像もつかないほど白くて柔かった。

しっとりと汗ばみ、ほのかに熱を持ちはじめた肌を味わうように、手のひらを這わす。撫ぜた分だけ嵩を増すように、吐き出す息も熱を帯びていった。

背中に手を回して、苦しそうな下着から解放してやる。弾力を持ってはじけた胸の破壊力は、想像以上だった。柔らかな部分、仰向けに転がっても谷間の崩れないそこに吸い寄せられるように、くちびるを寄せて吸い上げる。ちゅっ、と音が鳴るほどに強くすると、小平太から可愛らしい声が上がった。

「……っんあ、はあっ、」

完全にはだけた柔らかなふくらみを、両手いっぱいで味わう。下から持ち上げるように触れれば、そこは面白いぐらいに形を変えた。全体を楽しみつつ、時折先の尖りも可愛がってやると、小平太は手の甲で口元を覆っていやいやをした。




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サイト本編の、
ひどく甘ったるいばかり恋に罪はなかったチョコより甘いキスをして
を、長次視点で描いてみました。がっつりエロコースになります。


これ以外に、もう一つエロシーンがあります。実はそっちの方ががっつりです。



2012/9/24